2014年5月17日土曜日

auのMVNO「mineo」とドコモMVNOの違いについて考えてみた

一昨日の「mineo」の記事では、プラン内容・料金・端末について簡単に紹介した。
auのMVNOがついに始まる!ケイ・オプティコム「mineo」発表 | もちあるいてなんぼ。
その後公式サイト等をよく読んでみたところ、ドコモMVNOとの違いがいろいろ見えてきたので、ちょっと整理したいと思う。

mineoとドコモMVNOの違いで押さえておきたいポイント


まずは「mineo」のサービス内容について。
  • ドコモMVNOは、ほどんどがLTEと3Gの両方に対応だが、 mineoの場合データ通信はLTEのみ対応(通話は3G)。
  • ドコモMVNOは、データ通信専用プランなら最低利用期間がないものが多いが、mineoは1年の最低利用期間がある。
  • ドコモMVNOの多くは、通信制限の条件が「3日で366MB」だが、mineoは「3日で500MB」。
  • ドコモMVNOによくある「SIM3枚プラン」はないが、同一住所で最大5回線なら「パケットシェア」に申し込めば高速通信量を分け合うことができる。(ただし前月から繰り越した分のみ)
  • mineoにはSMSオプションはないが、「SMS非対応でも、ドコモ回線に見られる電波強度表示の不具合などはおこらないとしている(ケータイWatchより)」とのこと。
  • mineoで提供されるSIMのサイズはマイクロとナノ。標準サイズのSIMはない。
  • mineoは、未成年は契約できない。

注意したいのは、やはり最初に挙げた2つのポイントだろう。
「LTEのみ対応」については、端末選びに大きな影響を与えるので特に注意が必要だ。
最低利用期間についても、途中解約だと9500円の解約清算金がかかるので注意。

・・・などなど、細かいポイントを挙げてみたが、ドコモMVNOとmineoの最大の違いは「端末の扱い」なのではないかと思う。

mineoのセット端末とドコモMVNOの違い


mineoの公式サイトを見てまず驚いたのは、端末セットのスマートフォンが「DIGNO M KYL22 by KYOCERA」というふうに、auの型番付きで紹介されていること。


その他にも、おサイフケータイが利用可能となっていること、auオリジナルアプリがプリインストールされたままになっていること(これもケータイWatchより)等、 けっこう驚いた。
また、特にSIMフリーとは書かれていないので、auのSIMロックがかかったままだろう。

ドコモMVNOでも、ビッグローブが「ほぼスマホ」としてドコモ端末とほぼ同等のものを提供しているが、ドコモの型番とは別の型番になっているし、おサイフケータイ等ドコモのサービスは使えないし、ドコモのアプリは削除されている。そしてドコモのSIMロックも解除されている。
「ドコモ端末がベースだが、あくまでドコモとは別物」なのだ。

が、今回のDIGNO Mは、APNをmineoのものに変更しただけで、あとはauのKYL22をそのまま使い回しているように見える。
メーカーである京セラはもちろん、au自身も「端末の提供に非常に協力的」という雰囲気を感じた。
ただし、ケイ・オプティコムの社長は記者会見で次のように答えている。

「販売は徹底的にウェブで展開する」……ケイ・オプティコム藤野社長 質疑応答 | RBB TODAYより引用:
――端末の調達もKDDIと協力関係にあるのか

端末は特に協力しているわけではなくメーカーと交渉している。

最近のドコモMVNO回線を使った格安スマホは、どの会社も端末の調達には苦労していると思う。
今回のmineoのような端末調達がドコモMVNOでも可能なら、面白くなるのだが。


auとドコモの回線利用料の違い


最後に、料金について少し触れたいと思う。
先日書いたとおり、「auはドコモより回線利用料が高いので、MVNOの料金もドコモのように安くはならない」と思っていたのが、蓋を開けてみれば「高速通信量1GBで月額980円」と、ドコモMVNOと同水準だったので驚いた。
これについては、やはり記者会見で以下のように理由が述べられている。

「販売は徹底的にウェブで展開する」……ケイ・オプティコム藤野社長 質疑応答 | RBB TODAYより引用:
――KDDIとドコモのMVNO向けの料金体系を見ると、980円という料金体系を実現するのは大変なのではないか

KDDIとL2接続しているのでそれに対応した接続料を支払うことになるが、社内のオペレーションとかプロモーション費を抑えることで対応している。

しかし、私にはこちらの意見の方が説得力があった。

初のau MVNO”mineo”まとめ! - ちむどろいどより引用:
“レイヤー2接続で接続料は支払うが、社内のオペレーションコスト、プロモーション費用を抑えて、利益が出る構造にした”(ケータイWatch)とのことですが、データ通信専用プランにも1年の最低利用期間を設けていますので、それもdocomo系MVNO並の料金体系を実現している理由の1つではないかとも思います。

ああなるほど、だからデータ通信専用のシングルタイプでも1年縛りなのか・・・。

といっても6月2日までは、シングルタイプの月額料金980円が6ヶ月間無料になる予約キャンペーンが行われている。
(端末セットの予約で、 月額料金980円が24ヶ月間無料になるキャンペーンは、先着1000人に達したため早々に終了となった)

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