2014年5月7日水曜日

auとソフトバンクの「格安スマホ」は簡単にはいかない?

連休中の4日、日経に以下の記事が出て、驚いた人も多いと思う。

格安スマホに回線貸し出し、ソフトバンクとKDDIも  :日本経済新聞

KDDIはケイ・オプティコムと、ソフトバンクは日本通信と交渉に入ったと報じている。
日本通信については、昨年3月の時点で両社に相互接続を申し入れたと発表しているし、ケイ・オプティコムについても、先月auのMVNOに参入すると報道があったばかり。
なので目新しい内容ではないのだが、各事業者が交渉のテーブルに着いたことが明らかになり、期待が一気に高まったのは事実だ。

ただ、 KDDIとソフトバンクの新たなMVNOが誕生しても、それが即「格安スマホ」に繋がるかというと、そう簡単にはいかない問題がある。
その問題とは、「KDDIとソフトバンクは、ドコモに比べて回線使用料が非常に高い」ということだ。

ドコモ・KDDI・ソフトバンクの三社ともに、今年4月にMVNO向け資料を更新しており、そこに10Mbpsあたりの月額利用料が掲載されている。

MVNOとしての事業をご検討の事業者様へ | 企業情報 | NTTドコモ
MVNOに関する情報 | 公開情報 | KDDI株式会社
MVNOに関する情報 | 企業・IR | ソフトバンク

レイヤ2接続の場合の月額利用料
  • NTTドコモ:1,234,911円
  • KDDI:2,751,142円
  • ソフトバンク:3,517,286円

このように、KDDIはドコモの約2倍、ソフトバンクはドコモの約3倍の月額利用料となる。
MVNOの立場としては、MNOに支払う料金はもちろん安い方がよい。
ドコモのMVNOが極端に多い理由の一つは、この価格差なのではないかと思う。

ケイ・オプティコムの格安スマホについては、先月の日経の報道で「月3000円程度」とされていたが、これはイオンのスマートフォン等ドコモMVNOを利用した格安スマホとほとんど同じ月額料金だ。
ドコモMVNOより月額利用料が高いauのMVNOでこの価格にするためには、端末を安く調達するか、帯域を絞って通信速度を落とすか、どちらかになるような気がするのだが・・・。

またソフトバンクについては、ドコモの約3倍も月額利用料が高いのだから、「格安SIM」「格安スマホ」を出してもあまり旨味がないように思える。
日本通信がソフトバンクと交渉しているのは、ドコモとソフトバンクで回線を二重化して信頼性を高めるサービスを法人向けに提供するためではないかと考えている。

とは言っても、選択肢が増えるに超したことはないので、auとソフトバンクのMVNOでいつか「格安SIM」「格安スマホ」が出てくれたら嬉しいなと思う。

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