2013年4月10日水曜日

「OCN モバイル エントリー d LTE 980はFOMA端末では使えない」問題について


一昨日からAmazonでの販売が始まった「OCN モバイル エントリー d LTE 980」だが、当日の午後にはmicroSIM版が早々に在庫切れとなり、まもなく標準SIMも在庫切れとなった。
結果、発売当日にはAmazonの「SIMカード」かでゴリのランキングで1位2位を独占することになった。

Amazon.co.jp ベストセラー: SIMカード の中で最も人気のある商品です

さて、一昨日の記事にも追記したとおり、この「OCN モバイル エントリー d LTE 980」はFOMA端末では使えないという問題が起きている。
Amazonのレビューでも、Xi端末とFOMA端末の両方で試してみて、Xi端末しか動作確認できなかったという書き込みがある。
やはり公式サイトの「FOMA端末には対応しておりません」というのは、「FOMA端末ではXiが使えないだけ」という意味ではなく、「FOMA端末では全く通信できない」という意味のようだ。

しかし、b-mobileやIIJmio等、主なドコモMVNOでは、Xi対応のSIMをFOMA端末に挿しても使えている。実際、私のhi-hi LTE typeDとL-07Cもこの組み合わせだが、問題なく使えている。

なぜOCNモバイルエントリーd LTEでは、上のような問題が起きているのか。
おそらく、それはOCN側のネットワーク設備に起因している。


MVNOによるLTE接続 | 最新の技術動向 | IIJ

これはIIJによる技術解説記事だが、ここの「SIMカードと端末の組み合わせにおけるポイント」にある表を参照してほしい。
3G(FOMA)SIMとLTE(Xi)SIM、それに3G(FOMA)端末とLTE(Xi)端末の組み合わせによって、MVNO側がどのような設備を用意しなければいけないかが分かる。

今回のOCNモバイルエントリーd LTEは「LTE SIM」にあたり、ユーザの端末が「3G端末」だと、MVNO側が「GGSN」という終端装置を用意していなければ、ユーザは接続できない。
一方、ユーザの端末が「LTE端末」の場合は、MVNO側は「PGW」という終端装置ひとつ用意しておけば、ユーザは3GでもLTEでも接続できる。

IIJmioは「GGSN」も「PGW」も両方用意しているため、ユーザはFOMA端末・Xi端末を選ばず利用することができるが、おそらくOCNは「PGW」しか用意していない、ということだろう。

確かに、OCNは「FOMA端末では全く通信できない」ということをもっと強くアピールすべきだとは思うが、「FOMA端末でも使えるようにしてほしい」というのは無理な要求かもしれない。
他のドコモMVNOで、月間1GB分高速通信できるプランは、だいたい月額2000円前後だ。
今回のOCNモバイルエントリーd LTE 980は、月間約900MB分高速通信できるのに、月額は980円。
これだけ安くできるのは、その分設備にコストがかかっていないから、とも考えられる。

・・・というわけで、これから「OCNモバイルエントリーd LTE 980」を利用しようと考えている人は、Xi対応端末かどうか十分確認の上、注文してほしい。

【追記】
FOMA端末への対応を検討している事が発表された。
「OCN モバイル エントリー d LTE 980」、FOMA端末への対応検討を発表!』をご確認いただきたい。