2013年4月7日日曜日

日本通信とIIJmio、ドコモMVNO二大巨頭は「なぜ今」動いたか

すっかり遅くなってしまったが、先月、先々月のドコモMVNOの動きについての考察をまとめておこうと思う。

先月21日に日本通信とIIJから大きな発表があったことは、すでにお伝えしたとおり。
これらが同日に発表されたため、2つ一緒にニュースにしているメディアもある。

ニュース - MVNO大手2社がサービス拡充、スマホを月2060円から運用できるプランも:ITpro

また、2月には日本通信が「6ヶ月定額SIM」を、IIJmioが「プリペイドパック」を新たに発売している。
この2つの動き、すなわち「プリペイドSIMの新発売」と「既存プランの拡充」が、
偶然同時期に重なったとは思えない。
両者とも、何かを狙ってこの時期にリリースを重ねてきたのではないだろうか。

素人の勝手な考えだが、私は「Nexus4の国内販売開始が近い」ことが、この2つの動きに繋がったのではないかと思っている。






このとおり、Nexus4は日本のGooglePlayでの販売ページ(上)および日本語での紹介ページ(下)がすでに公開されている。ただし、まだ購入できないようになっている。
先月のWMC2013でも国内発売が決定したと報じられており、まさに「発売は秒読み」という状態なのだ。

Nexusシリーズとしては、先に発売されたNexus7が国内で大成功をおさめた。「7インチのAndroidタブレットといえばNexus7」という評価が定着し、その名前は一部のガジェットマニアだけでなく一般人にも広く知れ渡った、と言っていいと思う。

それを受けてのNexus4発売である。

Nexus7はあくまでもタブレットであり、セカンド端末という位置付けの人も多いと思う。が、Nexus4はスマートフォンだ。タブレットは家に置きっぱなしでも、スマートフォンは肌身離さず持ち歩くものだろう。
そのためには、常に通信ができること、つまりSIMの装着は必須だ。

もし、「Nexus7の評判が良かったから、Nexus4を使ってみたい」という人が多数現れたとして、その人たちが「どこの携帯電話会社と契約すればいいの?」と考えた時、ドコモMVNO各社の顧客争奪戦が始まると言っていいだろう。

日本通信には、ドコモMVNOで唯一音声通話付きプランを提供しているというアドバンテージがある。
Nexus4はLTE対応ではないが、今回の「スマホ電話SIM for LTE」で月額最低料金が引き下げられたことで、Nexus4を音声通話付きで運用するハードルがぐっと下がった。

一方IIJmioは、以前から音声通話付きプランの提供を否定している。そのかわりデータ通信の品質には絶対的な自信を持っているはずだ。
プリペイドパックの開始は、SIMフリー端末を店頭で購入する際のまとめ買いを狙ったもの、と以前書いたが、さらにデータ通信プランのサービス拡充により、Nexus4をはじめとするSIMフリー端末の購入者に強くアピールできる。

・・・こういう事情があって、2月から3月に大きな動きが重なったと考えていたのだか、肝心なNexus4の国内発売が未だに明らかにされていない。
4月頭に発表か?と思っていたが、早くも1週間が過ぎてしまった。
非常にもどかしいが、楽しみに待ちたいと思う。