2013年2月26日火曜日

MWC2013でのドコモ加藤社長の発言に注目!

Fira Barcelona // Mobile World Congress 2013
Fira Barcelona // Mobile World Congress 2013 / mozillaeu


現在、スペインのバルセロナで開催されているモバイル見本市「MWC2013」にて、ドコモ加藤社長が基調講演を行い、今後の見通しについて語っている。
いくつか大手メディアで記事が出ているので、まとめてみた。

[MWC2013]ドコモ加藤社長が講演、世界の携帯関係者に向け「新規事業で1兆円」を宣言:ITpro

まずITproの記事から。
携帯電話事業者にとって、現在の状況は「ステージ3」であると表現している。
つまり、音声通話の時代がステージ1、iモードのような携帯インターネットの時代がステージ2、そしてスマートフォンの時代がステージ3である、と。
ステージ3では、より「サービス、プラットフォーム」が重要視され、携帯電話事業者の「土管化」(通信網を提供するだけの存在)への懸念が広まっている。
そんな中で、ドコモは自らがサービス提供者になる、という従来の方針を改めて示している。

成長戦略を描ききれない世界の携帯電話事業者から評価を得やすい状況になっているとも言えそうだ。
via: [MWC2013]ドコモ加藤社長が講演、世界の携帯関係者に向け「新規事業で1兆円」を宣言:ITpro

この記事で印象的だったのは、上の部分。
世界の他の携帯電話事業者も、同じように「土管化」への懸念を持っており、どのように自社のサービスに付加価値をつけていくか悩んでいる、ということだろう。

キーノートスピーチで事業モデルの変化を語る、ドコモ加藤社長

こちらはケータイWatchの記事。スライド写真が中心。

ドコモはスマートライフの実現に向け、8つの新事業領域に挑戦している
via: [画像]キーノートスピーチで事業モデルの変化を語る、ドコモ加藤社長

とあるが、このスライドを見ると、8つの新事業とは
Commerce(商取引), Finace/payment(財務/決済), Medical/healthcare(医療/健康), M2M(マシン間通信), Safety/security(安心/安全), Environment/ecology(環境/エコ), Aggregation/Platform(アグリゲーション/プラットフォーム), Media/content(メディア/コンテンツ)
としている。

ドコモは新領域への挑戦を通じて、1兆円の売上高を目指している
via: [画像]キーノートスピーチで事業モデルの変化を語る、ドコモ加藤社長

ドコモが土管化回避のためにサービスプロバイダを目指すのは、『ドコモの垂直統合モデルは意外とうまくいっている?』でも書いたとおり、意外と悪くないかもしれないと思っている。
が、いきなりAmazonや楽天を目指す、というのは無理だろう。そんなに簡単に小売業の雄になれるとは思えない。

また、ブルームバーグからはこんな記事が。

加藤社長はモバイル業界の持続的成長という性質からこの業界で買収を行う価値はあろうとの認識を示し、業界動向を絶えず注視し、良い案件があれば投資する可能性があることを明らかにした。
via: ドコモ:M&A再開の構え、ソフトバンクに対抗-加藤社長 - Bloomberg

海外の通信事業者への出資も、よい案件があれば進めていくとのこと。

最後に、日経新聞での石川温さんのインタビュー記事。
こちらは基調講演後のインタビューで、記事の最後にお約束どおり「iPhone出すの?」という質問が出ている。

iPhoneを導入して、(ドコモの総販売台数の)7~8割も売れちゃったら『俺たち、今まで何をやっていたんだ』ということにもなりますしね
via: 新OS、iPhone導入…ドコモ社長に聞く戦略  :日本経済新聞

まったく、その通りだ!