2012年12月7日金曜日

それでも「ドコモはiPhoneを出すべきでない」と私は思う

Tokyo: DoCoMo Tower
Tokyo: DoCoMo Tower / brokentrinkets


今朝は日経の例の記事でツイッターのTLが埋め尽くされた。

ドコモ、契約数5年ぶり純減 iPhone導入検討も  :日本経済新聞

日経は過去に何度も「ドコモからiPhone」記事を出しており、「ああ、またか」というあきれた気持ちしかしないのだが、それでも天下の日経新聞にこういう見出しが出ると、毎回毎回大騒ぎになる。

今回はいちおう「ドコモが5年ぶりに純減」というもっともらしい理由がついているので、それなりの説得力がある。
実際、今日は11月の携帯各社契約者数の発表があり、ドコモはMNP転出が21万というさんざんな結果となった。

ドコモのMNP転出超過止まらず、契約数も純減に――2012年11月契約数 - ITmedia Mobile

ドコモがiPhoneを出すべきでない理由


私は今年5月のドコモ夏モデル発表の記事で、こんなことを書いた。
ドコモは日本のモバイルキャリアの王者なのだから、 「Androidもあるし、iPhoneもある」というぐらいの余裕を見せて欲しい。
via: もちあるいてなんぼ。: ドコモ新機種発表に思うこと

この時は、私はドコモはiPhoneを早く投入すべきだと思っていた。
「dメニュー等、ドコモ独自のサービスがiPhoneには導入できない」というドコモ側の事情で、ユーザが自由に端末を選べないのは、ユーザ軽視以外の何者でもないと考えていたからだ。
今でもその考えは変わらないものの、しかし今は「ドコモはiPhoneを出すべきじゃない」と思っている。
理由は2つ。

1.日本のスマートフォンの半分がiPhoneになってしまう


 ドコモがiPhoneを出さない理由として挙げられるのが「Appleの販売ノルマ」だ。
よく言われるのは「出荷台数の半分をiPhoneにする」というもの。
このノルマは近年緩和されてきているという噂もあるが、もし仮に今でも50%ノルマが存在するのであれば、日本の三大キャリア全てがiPhoneを出したら「日本のスマートフォンの半分がiPhone」になってしまう。

いくら人気のある端末とはいえ、これが健全な市場とはとうてい思えない。

そしてまた、これもよく言われることであるが、ドコモがiPhone導入に踏み切ったら国内端末メーカーが立ち行かなくなる。結果、iPhone以外のスマートフォンのラインナップは大幅に減ることになるだろう。
ぶっちゃけ、iPhoneとGalaxyとその他ちょっと、ということになってしまうのではないか。

・・・それは嫌だ。いろいろな選択肢から選べるようにしてほしい。

Samsung Galaxy SII und iPhone 4
Samsung Galaxy SII und iPhone 4 / gillyberlin


2.iPhoneに依存するのは危険


端末を売る側とはちょっと違うが、部品メーカーについて、こんな記事があった。

アップル依存に不安、揺れる部品メーカー、うまみもリスクも大きい両刃の剣 | 企業 | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト

部品メーカーにとってAppleは数少ない大口顧客である一方、Appleに依存するのは経営上のリスクが大きい、という記事。

これはそのまま、携帯キャリアにも言えるのではないだろうか。
iPhone人気によって一時的に多くの契約者を得たとしても、その人気が永遠に続くわけではない。
事実、iPhone5は例の地図問題等で評判を落としたばかりだ。

もし、iPhoneの人気が傾く時が来るとして、その時に他の端末に目を向けようとしても、もうほとんど選択肢は残っていなかった・・・ということになって欲しくない。

余談。


冒頭に紹介した日経新聞の記事、「もはや東スポ並みに信用されてない」と私も思ったのだが、当の本人である東スポがこのようにつぶやいている。


役者として東スポのほうが日経より一枚も二枚も上手だ。