2012年8月19日日曜日

kobo騒動、その後

今日でちょうど、kobo touch発売から1ヶ月となった。

発売直後のトラブル、そしてそれを受けた三木谷社長の発言で炎上状態になったのも、ずいぶん前のことのように感じられる。
ある程度時間が経ち、今回の一連の動きを総括するような記事も出てきているので、いくつかご紹介。

まずこちら。

三木谷社長強気発言の真意:日経ビジネスDigital

この記事の筆者は、もはや三木谷社長の名言ともいえる「細かいことで騒いでいるのは少数派ですよ」の記事を書いた人だが、そのインタビューを振り返って

これをこのまま書いたら火に油を注ぐ結果になると正直思った

と正直に書いている。事実そのとおりとなった。
今回の記事は、炎上を起こしてしまったことに対するフォローのような内容になっている。簡単に言うと、日本の消費者は要求が高く、少しのミスも許さない、それでいいのか、と。

確かに、どんな情報も瞬時に拡散する現代で、大企業の失敗はすぐに伝播しやたらと叩かれる。それを気の毒に思う気持ちはあるが、今回の件については、初期にミスが多く重なってしまったこと、その多くがもう少し準備すれば防げたであろうこと、そして例のレビュー隠しによって、決定的に印象を悪くしてしまった感が否めない。

今度は三木谷さんではなく、もう一人のkoboのトップ、カナダkobo社CEOのインタビュー記事。

INTERVIEW eBookの本質は「読む体験」を変えること:Kobo創業者マイク・サビニスに訊く « WIRED.jp

今回の騒動でkoboに悪い印象を持ってしまった人にこそ、この記事はぜひ読んで欲しい。
元々のkoboのシステムは、オープンでシンプル、そして遊び心のあるものだったということが、この記事でよく分かる。この人が作った端末だから、koboはどこか愛嬌があって憎めないデバイスなんだな、と読んで思った。

私自身は「koboを買ってよかったか」と聞かれたら「よかった」と答える。そしてこの価格でなければ買わなかっただろうから、その点で楽天には感謝している。

が、ビジネスとしてのkoboが日本で成功したかどうかは、結局AmazonのKindleが発売されるまでは分からないのだろう。Kindleが発売された時に、koboから乗り換える人がどのくらい出るか。逆に言うとkoboはどれだけ流出を食い止められるか。それがはっきりするまでは何とも言えない。