2012年7月18日水曜日

ドコモの垂直統合モデルは意外とうまくいっている?

ドコモの新製品発表後、iPhoneを頑なに拒否するドコモに対して、「iモードの成功を引きずるのは見苦しい」と痛烈な批判記事を書いた。

が、考え直さなければいけない材料が出てきた。

アニメ、音楽番組も開始! ドコモ「dマーケット」拡充の狙い - デジタル - 日経トレンディネット

この記事によると、ドコモがdマーケットで展開している「ビデオストア」はすでに採算ベースにのっており、他のストアもなかなかの伸び率であるらしい。

ま、ドコモの中の人が言っているので話半分に聞かなければいけないが、データで示されるとそうも言っていられない。iモードの延長線上であるdマーケットのサービスは、着実に受け入れられているのだ。

この記事で一番印象的だったのは、「(スマートフォン機種変して)何をしたらいいのか分からない人の方が多い。それでキャリアメニューを押して、フィーチャーフォンのころから親しんだものを探す」というところだ。

よく考えてみれば当たり前なのだが、スマートフォンになったからといって、皆が皆新しいアプリやサービスを積極的に使う訳ではない。ガラケーのiモードと同じように「ドコモの公式メニュー」から欲しい物を選んでいくユーザは多いのだ。dマーケットが堅調に伸びている理由はそこにある。

とはいえ、そのようなユーザもいずれはLINEなどの無料通話アプリを使うようになり、ドコモの通話料収入は落ちていくだろう。それでなくても少子化で若者のパイは減っていく一方だ。

そこでドコモが目を付けたのがシニア世代だ。これは私のイメージで数字を確認した訳ではないが、「携帯はたまにしか使わないから安い方がいい」というシニアの多くは、ソフトバンクのホワイトプランに流れていったと思う。あえてドコモを使っているシニアは、「多少高くてもいざという時に繋がる携帯がいい」と、積極的にドコモを選んでいる人ではないだろうか。

こういう積極的なシニアを、ドコモは貪欲に取り込もうとしている。公式サイトを見ると、シニア向けサービスは意外に多い。実は「しゃべってコンシェル」もそのラインナップの一つだし、他にも「みんなの園芸広場」「俳句・写真くらぶ」「ドコモヘルスケア」といったサービスが並ぶ。

ドコモにしてみれば、アクティブなシニアは「通話もしてくれて、コンテンツも使ってくれる」という上得意様なのだ。そういうシニアを一人でも多くつなぎ止めておくのは、戦略として間違っていないと思う。

来月発売になる「らくらくスマホ」とともに、このようなシニア向けコンテンツが今後どのように伸びていくか、大変興味深い。