2012年7月11日水曜日

電子書籍の夜明け前に、業界が考えておくべきこと

kobo touchの実機を見てきて、そして店頭での反応を肌で感じてきて、まさに今は「電子書籍の夜明け前」だな、と思った。
(もっとも「いったい何回目の夜明けだ」という声もあるようだ。こんな連載もある→電子書籍の(なかなか)明けない夜明け - INTERNET Watch

koboやKindleを起爆剤に、まずは電子書籍リーダー端末(ハード)が普及し、それにともなってコンテンツストア(ソフト)も拡大していくだろう。
が、これにあたって、業界の人にはぜひ考えて欲しいことがある。

いままで電子書籍に全くといっていいほど感心がなかった私が、なぜ「感心が持てなかったか」考えてみた。その理由は、以下の2つだ。

1.規格とストアの乱立


これは音楽配信にも言えることだが、「この端末ではこの規格のデータは使えない」というは本当にわかりづらいし、消費者にとって迷惑以外の何者でもない。MP3とかWMAとか、DRMがかかってるとかかかってないとか、 聞く方にはどうでもいい話だ。

また、ストアがいろいろあるのはいいが、それが「端末専用ストア」になっていると結局選択の幅を狭めることになる。ソニーのmoraが結局ウォークマン専用ストアになっているために、iPodユーザはソニーの楽曲を購入することができない。電子書籍ストアでも同じようなことが起こっているのではないだろうか。
電子書籍の規格を一本化し、「どのストアで買っても、どの端末でも安心して読める」という環境を作って欲しい。


2.電子ブック=成人コミック、という刷り込み


これは皆さん経験があると思うが、スマートフォンでウェブブラウズをしていると、嫌というほどエロマンガのバナー広告を目にすることになる。 しかもしつこく追従してくるバナーも多い。
これは電子書籍普及にあたって、非常に強いマイナスイメージになっていると思う。「電子ブック=成人コミック」という刷り込みが、知らず知らずのうちに定着している可能性があるからだ。

「ビデオデッキが普及したのはアダルトビデオのおかげ」という古い格言(?)もあるが、エロは普及初期の起爆剤としてはよくても、広く一般に使ってもらうためには邪魔な要素だ。
女性やこどもが安心して使える環境とイメージを、はやく構築してほしいと思う。