2012年5月30日水曜日

新しい音声端末に見る、ウィルコムの未来

昨日のウィルコム新機種発表では、「DIGNO Dual」ばかりが話題になって、音声端末も2機種発表になったことはすっかり忘れ去られてしまっているようだ。

確かにこの2機種、既存の端末の焼き直しで、目新しいことは何もない。
PANTONE」は、もともとソフトバンクから出ている音声端末にPHSモジュールを乗せただけ、「Casablanca」はWX01Kをシニア向けにリニューアルしただけ、という印象を受ける。

iPhoneがあるかないかでスタンスが分かれた夏商戦発表会(石川温寄稿) - 週アスPLUS

しかし、この記事には

すでにシャープ社内ではPHS開発部隊は解散していたのだが、今回の新製品開発にあわせて、新たに開発チームを結成したのだという。
シャープとしては、ウィルコム向け製品は今回限りにする気はなく、今後も継続して開発していく気があるようだ。

という記述がある。なんといってもシャープはW-ZERO3の産みの親だ。喜ばしいことではないか。

そしてこの地味な2機種が持つ意味は、けっこう大きいと私は考える。
なぜかというと、これによってウィルコムの音声端末が、全ての世代向けにラインナップされるからだ。

ウィルコムがソフトバンクの傘下になり「もう一台無料キャンペーン」 が始まったとき、選べる端末はほぼHONEY BEEシリーズのみで、「家族に持たせたいけど恥ずかしくて買えない」という声が多かった。
これに応じて、昨秋発売されたのがLIBERIO/Sweetia等のシリーズだ。HONEY BEEが中高生向けとすると、LIBERIO/Sweetiaは20代から30代向けの商品と位置づけられた。そして今回のPANTONE/Casablancaが、中高年からシニア向けということなので、これで全ての世代がターゲットに入ったことになる。

私は、この先のウィルコムはとにかく「音声通話」で押していくべきだと思っているので、どんな世代にも持ちやすい端末が揃ったことは大きいと思う。 あとはどれだけ「スマホはいらない、通話だけ出来ればいい」という層を取り込んでいくかが、今後の課題なのではないだろうか。

【追記】
先ほどと同じ、石川温さんの記事。

ウィルコムは「安い買い物」か、ソフトバンク PHSをフル活用  :日本経済新聞
もし、MNPがスタートした際、シャープの「PANTONE」があると、これまで主に音声通話用途で携帯を使っていたユーザーを取り込みやすい。

なるほど、「スマホはいらない、通話だけ出来ればいい」という層はMNPで絡め取ろういう作戦らしい。